同門の証

ご縁をいただいて以来、親切にしていただいているお礼にと思い、コニャール先生に木剣と杖をプレゼントしました。
大変よろこんでくださいました。手にとってすぐ、「私たちと同じものだ」。
コニャール先生は高弟をお呼びになり、その方の木剣と、プレゼントした木剣を、重ねてみせてくださいました。寸分違わぬサイズ、反り、重さ、バランス。
コニャール先生は、小林裕和師範からもらった木剣を見本として、それと同じものを特注で作らせているのだと説明してくださいました。一方、私たちが使っている木剣は、太田先生が小林師範から教わったとおりの型を業者に特注していたもので、現在は私たち天正会がその業者との関係を引き継いでいます。ちなみに、コニャール先生の発注先と天正会の発注先は違います!
フランスと、岡山県(天正会)。それぞれが特注してる剣を重ね合わせたら全く同一であったことに、私は感動しました。コニャール先生も大層喜ばれて、差し上げたその場からお使いいただき、その日のスタージュでずっと持っていてくださいました。
合気道の同門の証は技に求めるべきものですが、フランスと岡山県でそれぞれ別会社に特注してる木剣の仕様がまったく同じであったことも、立派な同門の証と言えるでしょう。